研削盤 高精度加工を支える伝統の技

高精度加工を支える
伝統の技

伝統の技「きさげ」

機械加工では得られない平面仕上げが可能となります。高精度な加工を継続的に維持するために、重要機械要素部分にはすべてきさげ処理を施しています。

伝統の技「きさげ」
「きさげ」とは・・・

結合部の長期に及ぶ精度維持が可能となります。

締結部の精度維持

締結部品同士、平面精度が出ていなくとも、ボルト締めなどで強制的に面合わせは可能です。しかし、面合わせ部分にストレスが掛かり続け、徐々に変形し初期精度が変化していきます。締結部品の接触面にきさげ処理を施すことにより、平面精度を上げ、無理なく面合わせを行うことができ、結合部の長期に及ぶ精度維持が可能となります。

平面が出ていない部品同士でも、ボルト締めにより圧着結合することは可能。しかし、経年変化により歪みの原因となる。
きさげ処理
結合部品の接触面に施したきさげ処理によりお互いが無理なく圧着される。経年による精度変化が極めて出にくい対策となる。

摺動面の精度を高め、潤滑保護する

摺動面の動作精度は、工作機械にとって重要な要素のひとつです。平滑であるほど精度は上がりますが、リンギング現象※により接着力が発生し、平滑面が密着する問題が発生します。きさげ処理を施すことで、平滑度を意図的に調整し、潤滑油が溜まる「油だまり」を作り出します。滑り性を向上させると共に、平滑面が密着することなく、摺動面の潤滑・保護を行います。

工作機械ベースA 潤滑油 工作機械ベースB
工作機械ベース同士の平滑度も高く加えて潤滑油によりリンギング現象が発生。「密着しすぎた状態」になっている。
きさげ処理専用「鑿」 きさげ処理 工作機械ベースB
「きさげ」により微細なくぼみ加工を施し、油だまりを作る。
工作機械ベースA 潤滑油 油だまり 工作機械ベースB
工作機械ベースBにきさげ処理を施すことにより、適度な平滑度が維持される。油だまりにより 、摺動面の潤滑保護も行われる。
  • リンギング現象:平滑度が上がりすぎた面同士を摺り合わせると相互に超密着し、分離が困難な程の接着力が発生する現象

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